Appleは、次期iPhone SE 4にiPhone 14の6.1インチSuper Retina XDR OLEDディスプレイを採用するという噂が浮上している。信頼性の高いリーク情報によれば、これによりiPhone SEシリーズは初めてホームボタンを廃止し、Face IDを採用することになる。

また、Proモデルで提供されている常時表示機能やProMotionは搭載されない見込みで、廉価モデルとしての位置付けが強調されている。発売時期は2025年初頭とされ、価格はiPhone 14よりも大幅に安くなると予想されている。

iPhone SE 4、iPhone 14の6.1インチOLEDディスプレイを搭載へ

次期iPhone SE 4は、iPhone 14に搭載されている6.1インチのSuper Retina XDR OLEDディスプレイを採用すると予測されている。このディスプレイは、解像度が1170 x 2532ピクセルで、SEシリーズの現行モデルである4.7インチLCDから大幅な進化を遂げる。この変更により、より大きく鮮明な画面体験が提供される見込みだ。

OLED技術を採用することで、これまでのLCDよりも鮮やかな色彩表現と高いコントラストを実現する。特に暗い部分の描写が強化されるため、動画視聴や写真の閲覧がより快適になることが期待されている。さらに、このディスプレイは、Appleがすでに使用している技術であるため、製造コストの抑制にもつながる。

これにより、iPhone SE 4は価格を抑えつつ、上位モデルに近い高品質なディスプレイを提供することが可能になる。しかし、常時表示機能や高リフレッシュレートの「ProMotion」には対応しないとされており、上位機種との差別化も意図的に図られている。これらの機能が追加されないことは、iPhone SE 4が廉価モデルであるという位置付けをより明確にする要素となる。

ホームボタン廃止とFace ID導入でiPhone SEシリーズ初の進化

iPhone SE 4は、シリーズ初のホームボタン廃止とともに、Face IDが導入されると噂されている。これにより、iPhone SEシリーズはデザイン面で大きな進化を遂げる。従来のiPhone SEはTouch IDを搭載し、物理的なホームボタンを備えていたが、この変革によってフルスクリーンデザインが実現される。

Face IDは、Appleの顔認証システムであり、iPhone X以降の主要モデルに採用されている技術である。これにより、セキュリティと利便性の向上が期待できる。指紋認証から顔認証へ移行することで、より直感的なロック解除が可能になり、Apple Payなどの認証プロセスもスムーズに行えるようになる。

ただし、Face IDの導入によって、iPhone SE 4には「ノッチ」が搭載される見込みである。これは、フロントカメラとFace IDのセンサーを収納するためのデザイン要素であり、iPhone SEシリーズにおいては初めての採用となる。一方で、最新の上位モデルに搭載されている「Dynamic Island」技術は、iPhone SE 4には採用されない見通しであり、デザイン上の差別化が図られている。

高機能モデルとの差別化—常時表示やProMotionは非対応の見込み

iPhone SE 4は、iPhone 14のディスプレイを採用するものの、いくつかの高機能モデルに搭載されている技術は引き続き非対応であるとされている。その一つが、常時表示機能(Always-On Display)だ。iPhone 14 ProやPro Maxで導入されたこの機能は、ディスプレイが消灯状態でも必要な情報を常に表示できる技術であるが、iPhone SE 4では搭載されない見込みである。

また、もう一つの注目される機能が「ProMotion」である。この機能は、リフレッシュレートを最大120Hzまで動的に調整する技術で、より滑らかなスクロールやゲームプレイが可能となる。iPhone 14 Proシリーズでは標準搭載されているが、iPhone SE 4にはこの機能が提供されないことが予想されている。

これらの高機能を省くことで、iPhone SE 4は価格を抑え、エントリーモデルとしてのポジショニングを維持することができる。とはいえ、通常使用には十分なパフォーマンスが期待されており、上位機種のような高度な機能を求めないユーザーにとっては、魅力的な選択肢となるだろう。結果として、iPhone SE 4は、上位モデルとの差別化を図りながらも、コストパフォーマンスに優れた製品として位置付けられる。

発売時期と予想価格—iPhone SE 4の登場は2025年初頭か

iPhone SE 4の発売時期については、2025年初頭に発表されると予測されている。これまでのリーク情報やAppleの製品サイクルを踏まえると、来年早々にその姿が明らかになる可能性が高い。新しいiPhone SEが毎年リリースされているわけではないため、この次期モデルの発表は多くのユーザーにとって待望の瞬間となるだろう。

価格についても、予測が飛び交っている。iPhone 14が599ドルから販売されている現状を考慮すると、iPhone SE 4はこれよりも安価な価格帯で登場すると見られている。具体的な価格はまだ不明であるが、SEシリーズの位置付けを考慮すれば、400ドルから500ドルの範囲での発売が予想される。

この価格帯であれば、最新技術をある程度取り入れつつも、手頃な価格で購入できるという点で、特に価格感度の高いユーザーにとって大きな魅力となるだろう。iPhone SE 4がどのようなスペックで登場し、Appleの製品ラインアップにどのように位置付けられるのか、今後の発表が待ち遠しい。