Apple Musicは新機能「セットリスト」を発表した。この機能により、アーティストはコンサートやツアーのセットリストをApple Musicでプレイリストとして公開できるようになる。

ファンはこれにより、ライブの雰囲気をそのまま再現したプレイリストを楽しむことができ、ShazamやSNSでシェアも可能だ。さらに、Bandsintownとの連携により、アーティストのライブが一層発見しやすくなる。

この新機能は、アーティストとファンの距離を縮め、音楽の楽しみ方に新たな体験を提供することを目的としている。

アーティストがツアーやコンサートのセットリストを簡単にプレイリスト化

Apple Musicは、新たにアーティスト向けの機能として「セットリスト」を導入した。この機能により、アーティストはコンサートやツアーで演奏した楽曲を、Apple Music内でプレイリストとして簡単に作成し、ファンに共有できるようになる。

プレイリスト作成のプロセスはシンプルで、アーティストはまず自分のプロフィール画像をアップロードし、それをプレイリストのカバーアートとして使用する。次に、セットリストに含めたい楽曲を検索するか、Apple Musicのリンクを貼り付けることで、プレイリストを完成させることができる。

さらに、公開日時を事前にスケジュールできる機能もあり、アーティストは特定のタイミングでファンにセットリストを公開することが可能となる。これにより、ライブ体験を事前に予告したり、ライブ終了後にその余韻をファンと共有する手段として活用できる。セットリストは、ツアー全体や特定のライブ公演に基づいた形で作成でき、アーティストにとってプロモーションの新たなツールとなっている。

ファンとライブ体験を共有する新たな手段

「セットリスト」機能は、単にプレイリストを作成するだけではなく、ファンとライブ体験を共有するための強力なツールとして位置付けられている。アーティストは、コンサートやツアーで演奏した楽曲をリアルタイムでファンに届け、ライブの感動をそのまま再現することができる。

また、セットリスト機能により、ファンは実際のライブに参加できなかった場合でも、アーティストが演奏した楽曲を順番通りに楽しむことができる。この機能は、アーティストとファンの関係をより深める手段として注目されている。

さらに、ライブのセットリストを事前に公開することにより、ファンはコンサート前に予習ができ、当日のライブ体験がより充実したものになる可能性がある。また、ツアー終了後には、ライブの思い出を振り返る手段としてセットリストが役立つ。アーティストにとっても、ライブ終了後にファンとのつながりを維持し続けることができる点で、重要な役割を果たす機能となる。

ShazamやSNSでのシェア機能が強化

Apple Musicの「セットリスト」機能は、ShazamやSNSとの連携を強化している。これにより、アーティストが作成したプレイリストは、より多くのファンに届きやすくなり、アーティストのプロモーション活動において重要な役割を果たす。

Shazamを使うことで、ファンはライブ会場で聴いた楽曲を簡単に特定し、アーティストが作成したセットリストにアクセスすることができる。また、SNS上でのシェア機能も強化されており、アーティストがプレイリストを公開した瞬間に、ファンはそれをシェアして拡散することが可能である。

このようなSNSでのシェア機能により、アーティストの知名度が飛躍的に向上するだけでなく、ライブの話題性を持続的に高めることができる。また、SNS上での反響を直接確認することで、アーティストは次回のライブやツアーの計画に反映させることも可能だ。これにより、アーティストとファンの間でより双方向的なコミュニケーションが生まれることが期待されている。

Bandsintownとの連携でライブの発見性を向上

Apple Musicの「セットリスト」機能は、ライブの発見性を高めるために、Bandsintownとの連携を行っている。Bandsintownは、ユーザーが自分のエリアで行われるコンサートやツアー情報を簡単に見つけることができるプラットフォームとして知られている。

アーティストは、Apple MusicのページとBandsintownのアカウントを連携させることで、自身のライブ情報がより多くのファンに届くようになる。この機能により、アーティストのライブやツアーが発見されやすくなり、特に新規ファンの獲得に効果的である。

また、ファンはBandsintownを通じてアーティストのセットリストにアクセスできるようになるため、コンサート参加前にそのアーティストの楽曲を予習することができる。この連携により、ライブイベント自体の価値がさらに高まり、ファンとアーティストの距離を縮める手段として機能している。Bandsintownとの連携は、アーティストのライブプロモーションを効率化し、音楽体験をより充実させるツールとして今後も注目されるだろう。