Appleの最新タブレット「iPad A16(第11世代)」が登場しました。しかし、前モデルである「iPad 第10世代」が割引価格で販売されており、どちらを選ぶべきか悩む人も多いでしょう。新モデルはApple A16チップを搭載し、ストレージが128GBに増加。さらにディスプレイサイズがわずかに拡大しましたが、その他の仕様はほぼ変わりません。

iPad A16と第10世代の違いは?進化した点と変わらない点

Appleの新型iPad A16(第11世代)と第10世代のiPadは、外観がほぼ同じで、どちらも角ばったデザインと4色のカラーバリエーションを持ちます。しかし、内部の仕様にはいくつかの違いがあります。最大の変更点は、A16チップの搭載によりパフォーマンスが向上した点と、ストレージ容量が128GBに増えたことです。

ディスプレイは10.9インチから11インチへわずかに拡大されましたが、解像度(2360×1640ピクセル)や最大輝度(500ニト)は同じままです。バッテリー駆動時間も変わらず、最大10時間の使用が可能です。また、どちらもUSB-Cに対応し、Apple Pencil(第1世代)やUSB-C版Apple Pencilを利用できます。ただし、新機能として注目されているApple Intelligenceには非対応のままです。

A16モデルの価格は349ドルで据え置きですが、第10世代は割引により279ドルまで下がっています。この価格差を考慮すると、どちらを選ぶべきかは使用目的によると言えそうです。単純なスペックの違いだけでなく、購入するタイミングや用途をしっかり検討することが重要です。

第10世代はお得?価格と性能のバランスを考える

現在、Amazonでは第10世代のiPadが279ドルに値下げされており、新型のA16モデルよりも70ドル安く購入できます。この値下げにより、第10世代モデルはさらに魅力的な選択肢となっています。特に、A16チップの性能向上はあるものの、A14 Bionicとの違いを体感できるシーンは限られています。

例えば、動画視聴やウェブブラウジング、SNSの利用では、第10世代でも十分にスムーズに動作します。もちろん、ゲームや高度な編集作業を行う場合はA16モデルのほうが快適かもしれませんが、多くのユーザーにとってはそこまでの違いは感じにくいでしょう。実際に第10世代のiPadを使っていても、動作が遅いと感じることはほとんどありません。

ストレージが64GBから128GBに増えた点は魅力的ですが、クラウドストレージを活用すれば大容量の内部ストレージが必須というわけではありません。結局のところ、少しのパフォーマンス向上とストレージ増加に70ドルを払う価値があるかどうかが選択のポイントになります。コストを抑えたいなら、値下げされた第10世代のiPadは非常にお得な選択肢です。

新型iPadを選ぶべき人とは?購入の判断基準

新しいデバイスを求める理由は人それぞれですが、iPad A16を選ぶべきなのはどのような人でしょうか。まず、ストレージの増加が魅力に感じる人にとっては、A16モデルが適しています。標準の128GBは、第10世代の64GBよりも余裕があり、写真や動画、アプリを多く保存する場合に便利です。さらに、512GBモデルも用意されており、大容量データを扱う人には最適です。

また、最新のチップを搭載していることで、今後のiPadOSのアップデートに長く対応できる可能性が高い点も見逃せません。Appleは通常、新しいモデルほど長期間のソフトウェアサポートを提供するため、長く使いたい人にはA16モデルが安心です。ただし、現時点で第10世代のiPadがすぐにサポート終了するわけではなく、一般的な用途では数年は問題なく使用できるでしょう。

一方で、タブレットを主に動画視聴や読書、軽作業に使うのであれば、第10世代のiPadで十分です。価格が抑えられているため、費用対効果を重視するなら第10世代を選ぶのが賢明かもしれません。新型を購入するかどうかは、自分の使用目的を明確にし、それに見合った機能が必要かどうかを考えることが重要です。

Source:Android Authority