iOS 18がついにリリースされ、数多くの注目すべき新機能が話題を集めている。しかし、見逃されがちな隠れた機能も数多く存在する。これらの機能は日常的な使い勝手をさらに向上させ、iPhoneの利用体験を新たなレベルへと引き上げる。

特に、通話履歴の検索やデュアルSIMの簡単な管理、カメラの新機能などは、知らなければ損をする便利な機能ばかりである。今回は、その中でも特に注目すべき隠れた新機能について詳しく紹介する。

通話履歴検索と高速データ移行の進化

iOS 18では、通話履歴の検索機能が大幅に進化している。従来の単純な履歴検索とは異なり、名前や電話番号だけでなく、職業や組織名といった多彩な条件で検索が可能になった。これにより、必要な通話情報を即座に見つけることができ、ビジネスユーザーや頻繁に電話を使用するユーザーにとって大きな利便性を提供している。

さらに、iPhoneを新機種に移行する際のデータ移行プロセスも改善された。特に注目すべきは、USB-CケーブルやThunderboltケーブルを使用することで、旧端末から新しいiPhoneへ高速でデータを転送できる点だ。これにより、iPhone 16 Proなどの新型機種への移行が一層スムーズになる。時間のかかるクラウドバックアップやWi-Fi経由の移行に代わり、この有線接続の方法が用意されたことで、特に大量のデータを移行する場合の時間短縮が期待できる。

これらの機能強化により、iOS 18は日常のコミュニケーションとデバイスの管理をより効率的に行うための強力なツールを提供している。

自動言語検出とデュアルSIM管理

iOS 18では、キーボードの自動言語検出機能が強化された。これまでもiPhoneは複数の言語に対応していたが、新たに追加されたこの機能により、異なる言語間でのスムーズなメッセージのやり取りが可能となる。例えば、友人と英語でやり取りした後、家族との会話では日本語に自動的に切り替わる。この機能により、メッセージの入力中に無駄な手動切り替えが不要になり、多言語を頻繁に使用するユーザーにとっては大きな利便性をもたらしている。

さらに、デュアルSIMを利用しているユーザーにとっては、iOS 18での管理が一層簡単になった。コントロールセンターから、簡単に使用するキャリアを切り替えることができるようになり、通話やデータ通信の際の設定変更がよりスムーズに行える。これにより、旅行中や仕事で異なる通信キャリアを利用するユーザーにとって、SIMカードの設定や管理がよりシンプルかつ迅速に行えるようになった。特に、複数のキャリアを使用する場面では、この新機能が大いに役立つだろう。

カメラの新タイマー機能と音楽再生中の撮影

iOS 18のカメラアプリには、新たなタイマー機能が追加された。従来の3秒および10秒に加え、5秒という新しいタイマー設定が可能となり、ユーザーはシチュエーションに応じてより柔軟に撮影時間を選べるようになった。この変更により、集合写真やセルフィーを撮影する際のタイミング調整が一層便利になり、撮影体験の向上が期待されている。日常のスナップショットからプロフェッショナルな撮影まで、より自在なタイミングで写真を撮ることができる。

また、音楽を再生しながら撮影を行う機能も追加された。従来はカメラを起動すると再生中の音楽が停止してしまうことがあったが、iOS 18では音楽がバックグラウンドで再生され続けるため、音楽を聴きながらの撮影が可能となる。特にパーティーやイベントの場面で、雰囲気を壊すことなくその瞬間を記録することができるだろう。この新機能は、Bluetooth接続のスピーカーやイヤホンを使用している際にも効果的であり、エンターテイメント性を高めた撮影体験を提供している。

AirPlay対応の空間オーディオとホームアプリのゲストアクセス

iOS 18では、AirPlay経由での空間オーディオ対応が大幅に拡充された。これにより、Dolby Atmos対応のスピーカーやHomePod、さらにAirPlay対応のオーディオデバイスで、より立体的で臨場感あふれるサウンド体験が楽しめる。iPhoneからこれらのデバイスに音楽をストリーミングすることで、リビングルームやホームシアターがまるでコンサートホールのように変わる。特に音楽愛好家にとっては、このアップデートが音楽視聴の楽しみをさらに広げるだろう。

また、ホームアプリの新機能として、ゲストに対して一時的にアクセスを許可する機能が追加された。これにより、鍵やガレージドア、セキュリティシステムへのアクセスを特定の時間帯に限定して許可することができる。最大29人のゲストに対して、ホームデバイスの管理を共有できるため、家族や友人が訪れる際や、短期の宿泊者がいる場合にも便利である。さらに、ゲストの利用履歴も記録されるため、誰がいつどのデバイスを使用したかを確認できる安心感も提供されている。