新たなiPhone SE 4のモックアップ画像が日本のブログ「Macお宝鑑定団」によって公開された。これにより、iPhone 14に酷似したデザインが確認されたが、さらに注目すべきはPlusサイズの登場の可能性である。既存のiPhone SEシリーズに比べ、より大型のモデルが追加されるという憶測もあるが、正式な発表はまだ先となる。

Appleは来春にこの新モデルを発売する予定で、OLEDディスプレイの採用や新しいA18チップの搭載が期待されている。

iPhone 14に似たデザインを採用したiPhone SE 4

iPhone SE 4のモックアップ画像が公開され、注目を集めている。そのデザインは、iPhone 14に酷似しており、外観に大きな違いは見られない。SE 4は、シングルカメラやFace IDを搭載したノッチ、そしてサイレントスイッチなど、iPhone 14の特徴をそのまま受け継ぐ形で設計されている。iPhone 14のケースにもフィットすることが確認されているが、SE 4のカメラは単一レンズのため、ケースのカメラ穴が少し大きすぎるという点がある。

AppleがSE 4で再利用している部品は多く、iPhone 14と同様のシャーシが採用されていることが明らかである。SE 4は、Appleが低価格モデルとして提供することを念頭に開発されたものであるため、このような部品の再利用がコスト削減につながっている。だが、外観の大きな変化がない一方で、内部には重要な進化がある。

その最大の特徴は、従来のLCD画面に代わり、新たにOLEDディスプレイが搭載される点だ。これにより、より鮮明で色彩豊かな表示が可能となり、Appleのエントリーモデルでも高品質な体験が提供されることになる。SEシリーズにおいて、これほどの大規模な変更が加わるのは初めてのことであり、多くのユーザーが期待を寄せている。

大型モデル「Plus」の登場はあるのか?

今回のモックアップに関する情報の中で、特に興味深いのは「Plus」サイズのiPhone SE 4が存在する可能性である。これは、iPhone 14 Plusに似た大きなサイズ感を持つモデルが新たにラインアップされるかもしれないという意味を持つ。しかし、AppleがSEシリーズでこのような冒険をするのかは定かではない。これまでのSEシリーズは、常にコンパクトでコストパフォーマンスの高いモデルとして位置づけられてきたからだ。

さらに、近年のPlusモデルは、消費者の間であまり大きな成功を収めていない。iPhone 14 Plusも、販売面では期待を下回る結果となっているため、Appleがあえてこのリスクを取るかは疑問が残る。現時点では、大型モデルが実際に発売されるという確かな情報はなく、あくまで噂の域を出ていない。

Macお宝鑑定団の情報では、SE 4の最終的なデザインやサイズはまだ確定していないとのことだが、実際にPlusサイズが登場する可能性は低いと見られている。Appleが来春にSE 4を発表する時点で、最終的には1つの標準サイズのみが提供されることが予想されている。

OLED画面の採用で大きな進化を遂げるiPhone SE 4

iPhone SE 4の最大の進化として、OLEDディスプレイの搭載が挙げられる。これまでのSEシリーズでは、LCDディスプレイが標準だったが、今回のモデルチェンジにより、より高品質な画面表示が可能となる。この変化により、従来のエントリーモデルと一線を画す性能が提供されることになる。

OLEDディスプレイは、黒の発色が非常に深く、コントラストが鮮明であるため、映像や画像の視覚的な美しさが一段と向上する。これにより、iPhone SE 4は、これまでのSEシリーズの「安価なモデル」というイメージから、よりプレミアムな印象を与えることができる。また、エネルギー効率も向上し、バッテリー持ちが良くなることが期待されている。

ホームボタンの廃止も、大きな変化の一つである。これまでSEシリーズの特徴として残されていたホームボタンは、今回のSE 4では完全に姿を消す予定だ。これにより、操作性がiPhoneの他のモデルと統一され、ユーザーの体験も一貫性を持たせることができるようになる。Appleの新たなエントリーモデルは、このOLEDディスプレイの採用を通じて、従来の常識を覆す存在となるだろう。

期待されるスペックと価格、販売の可能性

iPhone SE 4は、性能面でも注目に値する進化を遂げる。搭載されるA18チップは、Appleの最新技術を駆使したものであり、高速処理や省電力性能が大幅に向上している。さらに、Appleが開発中の5Gモデムも初めてSEシリーズに搭載される予定であり、より高速な通信環境が提供されることになる。この技術は、Appleが自社開発を進める次世代通信モデムの一環として、SE 4での初導入が期待されている。

カメラについても、iPhone 15に搭載されている48MPのシングルカメラが採用される予定である。これにより、写真の画質が大幅に向上し、特に低照度環境での撮影能力が強化されるだろう。また、Appleの最新のAI技術が組み込まれ、AAAゲームや写真編集などの処理もスムーズに行えるようになる。

価格は約500ユーロ(日本円で約8万円前後)と見込まれており、これはSEシリーズとしてはやや高めの設定である。しかし、この価格帯でも、OLEDディスプレイやA18チップ、5Gモデムの搭載により、競争力は十分にあると考えられている。来春の発売が期待されるが、クリスマス前には登場しない見込みである。