次期iPhone 17 ProおよびPro Maxには、ついに12GB RAMが搭載される可能性が高まっています。これまで8GB RAMにとどまっていたProモデルですが、生成AI「Apple Intelligence」の進化に対応するため、メモリ強化が求められていました。この情報は、GFHK Tech ResearchのアナリストJeff Pu氏が投資家向けメモで言及したもので、AppleがAI活用を本格化する証拠と見られています。

また、このアップグレードにより、iPhone 17 Proの独自機能としてApple Intelligenceの一部が提供される可能性も指摘されています。さらに、スマートフォンのDRAM市場に3.5%の成長をもたらすと予測されており、業界全体にも影響を与える動きとなりそうです。

一方で、Android端末では16GB RAMが主流になりつつあり、Appleの対応は遅れ気味とも言われていますが、ついに競争力のある水準に追いつく形となります。

iPhone 17シリーズは9月に発表予定ですが、デザイン変更や新モデル「iPhone 17 Air」の登場も噂されています。今後のAppleの発表に注目が集まりそうです。

iPhone 17 Proの12GB RAM搭載は「Apple Intelligence」対応のためか

iPhone 17 ProおよびPro Maxには、これまでより大幅に増強された12GB RAMが搭載される可能性が高まっています。

GFHK Tech ResearchのアナリストJeff Pu氏によると、このメモリ増強は生成AI「Apple Intelligence」の高度な処理を支えるために不可欠だとされています。Appleはこれまで、iPhone 15 Proで8GB RAMを採用し、通常モデルでは6GB RAMを維持していました。しかし、iPhone 16シリーズ以降は、全モデルで最低でも8GB RAMへと統一され、次世代モデルではさらにパワーアップする見込みです。

特にApple Intelligenceは、AIを活用した音声アシスタントの向上や、オンデバイス処理の強化が期待されています。そのため、処理負荷が大きくなることは避けられず、より大容量のRAMが求められるのは必然でしょう。仮にこの12GB RAM搭載が実現すれば、iPhone 17 Proシリーズは、AI機能をよりスムーズに動作させるだけでなく、将来的なソフトウェアアップデートにも余裕を持って対応できる可能性があります。

一方で、Androidではすでに16GB RAMを搭載したモデルが登場し、さらに上位の24GB RAMモデルも一部市場に投入されています。AppleはこれまでRAM容量の増強には慎重な姿勢を取っていましたが、AI技術の進化とともに、ハードウェアの仕様を抜本的に見直す必要が生じたのかもしれません。

iPhone 17 ProのRAM増強で変わるスマホ市場のバランス

AppleのRAM増強は、スマートフォン市場全体に影響を与える可能性があります。Pu氏によると、iPhone 17 Proシリーズが採用する12GB RAMの増加により、スマートフォン向けDRAM市場の成長率が3.5%押し上げられると予測されています。Appleの年間販売台数は1億台規模とされており、そのうちProモデルの割合が増えれば、市場全体の需要を底上げする結果となるでしょう。

また、これに伴い、他メーカーもRAMの増強を競う動きが加速するかもしれません。特に、Samsungの次期フラッグシップGalaxy S25 Ultraも12GB RAMを標準搭載すると噂されており、これが業界標準になりつつある可能性もあります。ただし、Androidではすでに16GB以上のメモリを採用するモデルが存在するため、Appleの対応はやや遅れ気味と見る向きもあります。

とはいえ、Appleはこれまでもハードウェアのスペック競争には慎重で、単純な数値の向上ではなく、ソフトウェアとの最適化に注力してきました。そのため、12GB RAMが単なる性能向上ではなく、Apple Intelligenceを最大限に活用するための施策であるならば、これまでのスマホの使い方を大きく変える可能性もあります。

iPhone 17シリーズは新たなデザイン変更も?進化の方向性に注目

iPhone 17 ProのRAM増強が話題となる一方で、デザイン変更についての噂も浮上しています。最近のリーク情報では、従来のPlusモデルに代わる「iPhone 17 Air」の登場が取り沙汰されており、業界最薄となる5.5mmのボディが特徴になる可能性があると言われています。また、Proモデルにおいても、新たなデザインアプローチが採用されるのではないかとの見方も強まっています。

このデザイン変更の背景には、Appleの製品ラインナップの再編成があると考えられます。例えば、近年は大画面志向が強まっており、PlusモデルとPro Maxモデルの差別化が難しくなってきました。そのため、より軽量で持ちやすい「Air」モデルを導入し、新たな市場を開拓する可能性も考えられます。

Appleはこれまでも、新デザインや新コンセプトを取り入れる際には、単なる見た目の変化だけでなく、ユーザー体験の向上を意識した変更を行ってきました。そのため、iPhone 17シリーズのデザイン変更が実際にどのような影響をもたらすのか、今後の発表に注目が集まります。

Source:PhoneArena