iPhone 17 Pro MaxのRAMが12GBに増加する可能性が報じられています。これは、アナリストのジェフ・プー氏が投資家向けのメモで示唆したもので、iPhone 17 Proも同様に12GBのRAMを搭載すると予測されています。

背景には、Appleが開発を進めるAI機能「Apple Intelligence」のパフォーマンス向上があると考えられます。AIの処理負荷が増すことで、より多くのメモリを必要とする場面が増える可能性があるためです。

iPhone 17 Pro MaxのRAM増加はAI機能強化が目的か

iPhone 17 Pro MaxのRAMが12GBに増加するという予測が報じられています。GFHK Tech Researchのアナリスト、ジェフ・プー氏によると、iPhone 17 Proも同様に12GBのRAMを搭載する可能性が高いとのことです。このアップグレードは、AI機能のパフォーマンス向上を目的としていると考えられています。

Appleは近年、デバイス上で高度なAI処理を行う「Apple Intelligence」機能の開発を進めています。この機能がスムーズに動作するためには、従来よりも多くのメモリを確保することが重要となります。特に、複数のAIモデルを同時に動作させる場合、8GBでは処理が重くなる可能性があり、12GBへの増加が求められているのかもしれません。

iPhone 16シリーズの発表時、Appleは異例にもRAMの仕様を公式に言及しました。Appleのハードウェア技術担当上級副社長、ジョニー・スルージ氏は「Apple Intelligenceを快適に動作させるためには8GBのRAMが必要だった」と説明しており、今後のAI機能のさらなる拡張を考慮すると、12GBの搭載も十分にあり得る展開です。

12GB RAMはPro Max限定?モデル間の差別化戦略

ジェフ・プー氏はiPhone 17 ProとPro Maxの両方に12GBのRAMが搭載されると予測していますが、別の著名なアナリストであるミンチー・クオ氏は、12GBのRAMはPro Max限定になる可能性があると指摘しています。これが事実であれば、AppleはPro Maxをより特別なモデルとして位置づける狙いがあるのかもしれません。

iPhoneシリーズは年々、通常モデルとProモデルの差が縮まりつつあります。iPhone 16では通常モデルも120Hzのリフレッシュレートを搭載する可能性があると噂されており、Proモデルの優位性が弱まっています。そのため、RAMの増加がPro Maxのみに適用されるとすれば、差別化を明確にするための施策と考えられます。

ただし、Pro Maxは画面サイズが6.9インチと大型であり、持ちやすさを重視するユーザーには敬遠される傾向があります。Appleがどの程度Pro Maxを特別な存在とするかによって、12GB RAMの搭載がどのモデルに適用されるかが変わるかもしれません。正式なスペックが発表される9月まで、さらなる情報が出てくる可能性があります。

iPhone 17の正式発表は9月が有力 今後の情報に注目

Appleはここ10年以上、新型iPhoneを9月に発表してきました。唯一の例外は2020年で、この年はパンデミックの影響により発表が1カ月遅れました。それ以外の年では、例年通り9月のイベントで最新モデルが公開されており、iPhone 17も同様のスケジュールとなる可能性が高いです。

現在、iPhone 16シリーズの情報も続々と出てきていますが、iPhone 17の仕様についてはまだ流動的な部分が多いと考えられます。特に、RAMの増加やAI機能の進化がどのモデルに適用されるのかは、今後のリークや公式発表で明らかになるでしょう。

Appleは過去にも、新技術をまずProシリーズに搭載し、その後通常モデルに展開する戦略を取ってきました。もしiPhone 17 Pro Maxに12GB RAMが搭載されるとすれば、将来的には通常モデルでも同様のスペックが採用される可能性があります。今後の情報を注視しながら、新モデルの詳細を待ちたいところです。

Source:Tom’s Guide