iPhoneやMacの「メッセージ」アプリで、AVIF形式の画像を送信すると正常に表示されない問題が続いています。このバグは数年前から報告されているものの、Appleは未だ修正していません。
具体的には、送信されたAVIF画像がiMessage上で小さなウィンドウ内に収まり、拡大表示ができないという現象が発生します。iOSとmacOSの両方でこの問題が確認されており、送信前のプレビューでは正常に表示されるため、気づかずに画像を送ってしまうこともあります。
AVIFはSafariや「写真」アプリではすでに対応済みのフォーマットであり、Appleが完全に未対応というわけではありません。それにもかかわらず、iMessageでは適切にレンダリングされず、視認性に問題が生じています。ユーザーの利便性を考えると、Appleには早急な改善が求められそうです。
iMessageで発生するAVIF画像の表示不具合とは

iPhoneやMacの「メッセージ」アプリでは、AVIF形式の画像を送信すると正しく表示されない問題が確認されています。具体的には、画像が極端に小さなウィンドウの中に収まり、拡大表示ができないという不具合が発生します。この問題はiOSとmacOSの両方で確認されており、送信前のプレビューでは正常に見えるため、送った後に初めて異常に気づくことが多いようです。
AVIFは近年、JPEGやPNGに代わる次世代の画像フォーマットとして注目されており、高い圧縮率と画質のバランスが特徴です。しかし、iMessageではこのフォーマットが適切に処理されず、表示に問題が発生しています。
Appleがこのファイル形式をサポートしていないのなら仕方がないとも言えますが、実際にはSafariや「写真」アプリではAVIFの閲覧が可能です。それにもかかわらず、iMessageだけが対応していないのは不自然とも言えるでしょう。
なぜこのような問題が放置されているのか、Appleがどのような対応を取るのかは明確ではありません。ただ、iMessageは日常的に利用されるアプリであり、画像の共有機能は重要な要素の一つです。この問題が長期間修正されていないことに、多くのユーザーが不満を感じている可能性があります。
Safariと写真アプリでは対応済み AVIFが広がる中での遅れ
AppleはiOS 16の時点でSafariにAVIFのサポートを追加しました。これにより、ウェブ上でAVIF画像を正しく表示することが可能になり、「写真」アプリでもAVIF形式の画像を開くことができます。つまり、Appleのエコシステム全体としてはAVIFに一定の対応が進んでいるものの、なぜかiMessageだけは未対応のままです。この点が、今回の問題をより不可解なものにしています。
AVIFは、高画質を維持しながらも従来のJPEGよりもファイルサイズを大幅に削減できるフォーマットとして、近年急速に普及しています。特に、データ通信量を抑えつつ高品質な画像を共有できる点が評価され、多くのプラットフォームで対応が進められています。実際、Google ChromeやMozilla Firefoxなどの主要ブラウザもすでにAVIFをサポートしています。
このような状況を考えると、AppleがiMessageでAVIFを正しく表示できるようにすることは、決して難しいことではないはずです。現に、Safariや「写真」アプリではすでにAVIFの処理が可能であり、技術的な障壁があるとは考えにくいでしょう。それでもiMessageでの対応が遅れている理由は不明であり、Appleがこの問題をどのように扱うのかが注目されます。
Appleが対応を急ぐべき理由と今後の期待
iMessageは、Apple製品を利用するユーザーにとって欠かせないコミュニケーションツールの一つです。特に、iPhoneやMacの標準メッセージアプリとして、テキストだけでなく画像や動画のやり取りにも活用されています。そのため、特定の画像フォーマットが正しく表示されないというのは、ユーザー体験に影響を与える問題と言えるでしょう。
また、近年はSNSやチャットアプリでもAVIFが徐々に採用され始めており、今後さらに普及する可能性が高いと考えられます。
その中で、iMessageだけがAVIFに対応できない状態が続けば、Appleのメッセージアプリの使い勝手が他のプラットフォームと比べて不便になるかもしれません。特に、Androidユーザーとのやり取りで発生するメディア品質の差が問題視されることもあり、AppleにとってはiMessageの画像処理機能を強化することが求められるでしょう。
現状では、Appleがこの問題について公式にコメントを発表した形跡はありません。しかし、iMessageがAVIFを適切に表示できるようになれば、より快適な画像共有が可能になります。すでにAppleの他のアプリではAVIFがサポートされている以上、技術的な対応は十分に可能なはずです。今後のアップデートでこの問題が修正されることを、多くのユーザーが期待しているのではないでしょうか。
Source:9to5Mac