iPhoneやApple Watchを充電するたびに、複数のケーブルを持ち歩くのが煩わしいと感じたことはないでしょうか? そんな悩みを解決する新しい充電ケーブルが登場しました。アクセサリーメーカーのNomadが発表した「Universal Cable for Apple Watch」は、iPhoneとApple Watchを同時に充電できる設計が特徴です。旅行時やデスク周りのケーブル管理が格段に楽になるでしょう。

このケーブルは、1.5mの耐久性に優れた編み込み式で、USB-C端子を備えています。特に注目すべきは、もう一方の端にApple Watch用の充電パッドが組み込まれている点です。これにより、別途充電器を用意する必要がなく、スムーズに充電が可能になります。

さらに、最大100Wの電力供給ができ、iPhoneの急速充電やMacBook Proの充電にも対応しています。ただし、データ転送速度はUSB 2.0(最大480Mbps)に制限されており、充電用途に特化した仕様です。

このケーブルの最大の懸念点は価格でしょう。100ドルという価格は一般的なUSB-C充電ケーブルよりも高価であり、コストに見合う価値を感じるかはユーザー次第です。旅行時の利便性を重視する人にとっては魅力的ですが、価格の高さが購入のハードルになるかもしれません。

耐久性に優れたケブラー繊維採用 長期間の使用にも対応

Nomadの「Universal Cable for Apple Watch」は、ケブラー繊維を使用した編み込み式のケーブルが特徴です。ケブラーは防弾チョッキにも使われるほどの高い耐久性を誇り、日常的な使用による摩耗や断線のリスクを軽減してくれます。特に、頻繁に持ち運ぶ旅行者にとって、強度の高いケーブルは頼もしい存在です。

また、1.5mという適度な長さがあるため、コンセントの位置を気にせずに使用できるのも魅力です。一般的な充電ケーブルは1m前後が多いですが、それでは短すぎて不便に感じる場面も少なくありません。一方で、2m以上になると長すぎて絡まりやすくなるため、このケーブルの長さは実用性を考えた最適な設計といえるでしょう。

さらに、端子部分もしっかりと補強されており、断線しやすい接続部分の耐久性が高められています。特に、頻繁に抜き差しを行うUSB-C端子は摩耗しやすいため、ここが強化されているのは嬉しいポイントです。長期間使用することを考えた設計は、決して安価ではないこのケーブルに対する安心感を高める要素となるでしょう。

Apple Watch用充電パッドの一体化でさらに便利に

このケーブルの大きな特徴の一つが、Apple Watch用の充電パッドが一体化している点です。通常、Apple Watchを充電する場合、専用の充電器が必要になります。しかし、このケーブルではケーブル上に充電パッドが組み込まれているため、Apple Watchの充電器を別途持ち歩く必要がありません。

Apple Watchの充電パッドはMFi(Made for iPhone)認証を取得しており、Appleの品質基準を満たしています。サードパーティ製の充電アクセサリーの中には、充電速度が遅かったり、互換性の問題があったりするものもありますが、MFi認証があることで安心して使用できるでしょう。

また、この一体型の充電パッドはケーブルと一体化しているため、なくしたり、紛失したりする心配がありません。特に旅行時には、充電器やアダプターを失くしてしまうリスクが高まりますが、これならその心配も少なくなります。ただし、Apple Watchの充電パッドは取り外しができないため、Apple Watchを使用しない場合はやや無駄になってしまうかもしれません。

価格に見合う価値があるかは使用スタイル次第

「Universal Cable for Apple Watch」の便利さは魅力的ですが、100ドルという価格は決して安くありません。同じく高耐久のUSB-C充電ケーブルは市場に多数あり、価格も半額以下のものがほとんどです。Apple Watch用のMFi認証充電器を別途購入しても、全体のコストはこのケーブルよりも安く済む可能性があります。

しかし、一つのケーブルでiPhone、Apple Watch、さらにはMacBook Proまで充電できるという点は、この製品の大きな強みです。特に旅行や出張が多い人にとっては、荷物を減らせるというメリットがあります。また、デスク周りをすっきりさせたい人にも適しているでしょう。

一方で、自宅での使用がメインの人にとっては、通常のUSB-CケーブルとApple Watch用充電器を別々に持つ方がコストパフォーマンスは高くなるかもしれません。

最終的に、このケーブルを購入するかどうかは、自分の使用スタイルによって決まるでしょう。利便性を最優先に考えるなら魅力的な選択肢ですが、コストを抑えたいなら他の選択肢も検討する価値があります。

Source:TechRadar