ライカが新たに発表したLux Gripは、iPhoneに本格的なカメラのような操作性をもたらすアクセサリーです。MagSafeで装着し、アルミ製の軽量デザインながら、二段階シャッターボタンやカスタマイズ可能な機能ボタンを搭載し、直感的な撮影が可能になります。
Bluetooth経由で接続し、専用の「Leica Lux」アプリを利用することで、ISOやシャッタースピードの調整、ライカ独自のフィルター適用も可能です。ただし、純正カメラアプリには対応しておらず、全機能を使うにはサブスクリプションが必要です。
価格は329ドルと高価で、競合製品と比べても割高ですが、ライカのデザインや撮影体験にこだわる人には魅力的な選択肢になりそうです。
ライカLux Gripのユニークなデザインと機能性

Lux Gripは、ライカならではのデザインと機能性を兼ね備えたアクセサリーです。本体はブラックのアルミ製ハウジングを採用し、耐久性と軽量性を両立しています。重量はわずか130gで、長時間の撮影でも負担になりにくい仕様です。さらに、MagSafeによる簡単な着脱が可能で、縦向き・横向きのどちらでも安定した撮影ができます。
また、カメラの本格的な操作感を追求し、二段階シャッターボタンやコントロールダイヤルを搭載しているのが特徴です。これにより、露出やシャッタースピードを瞬時に調整でき、より直感的な撮影が楽しめます。カスタマイズ可能なボタンも備えており、自分好みに設定できる点も魅力です。
加えて、Lux Gripには300mAhのバッテリーが内蔵されており、最大1,000枚の撮影が可能です。充電はUSB-Cに対応し、約2時間でフル充電できます。これにより、長時間の撮影にも対応しやすく、外出先でも安心して使用できます。
このように、Lux Gripはデザインと機能性の両面で工夫されており、スマートフォンでの撮影をより快適なものにしてくれるアクセサリーといえます。
Leica Luxアプリの強みとサブスクリプションの影響
Lux Gripの魅力を最大限に引き出すには、専用アプリ「Leica Lux」の使用が欠かせません。このアプリは、ISOやシャッタースピードのフルコントロールが可能で、ライカ特有のフィルターも適用できます。特に、マニュアル操作に慣れている人にとっては、スマートフォンのカメラでここまで細かく調整できる点が大きなメリットとなるでしょう。
しかし、このアプリはApple純正のカメラアプリには対応しておらず、Lux Gripを活用するには「Leica Lux」を利用する必要があります。アプリ自体は無料でダウンロードできますが、すべての機能を利用するには月額6.99ドルまたは年間69.99ドルのサブスクリプションに加入する必要があります。ただし、Lux Gripを購入すると1年間のProサブスクリプションが付属するため、最初の1年は追加費用なしで利用できます。
サブスクリプション制には賛否がありますが、Lux Gripの購入者にとっては一定期間無料で試せる点が利点といえます。一方で、継続的なコストがかかることを考慮すると、他の無料アプリと比較して慎重に検討する必要があるかもしれません。
競合製品との比較とLux Gripの価値
Lux Gripの価格は329ドルと高価で、他の類似製品と比較すると明らかに高級志向のアクセサリーといえます。たとえば、Belkinが発売予定の「Stage Power Grip」は、10,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、撮影しながらiPhoneを充電できるという利点があります。それでいて、価格は80ドル以下と発表されており、コストパフォーマンスではLux Gripを上回る可能性があります。
それでも、Lux Gripにはライカならではのデザインや質感、細部へのこだわりが詰まっています。特に、コントロールダイヤルやシャッターボタンの感触、アルミ製の高級感あるボディは、他の製品にはない特別な魅力を持っています。また、専用アプリとの組み合わせによって、スマートフォンでありながら一眼カメラに近い操作性を実現している点も見逃せません。
価格だけを考えれば、より手頃な選択肢は他にもありますが、Lux Gripは「最高の撮影体験」を求める人に向けた製品といえそうです。ライカのブランドにこだわり、デザインや操作性を重視するなら、Lux Gripは十分に魅力的な選択肢となるでしょう。
Source:PhoneArena