iPhone 17 Proでリバース充電機能がテストされているとの情報が浮上し、再び注目を集めています。これまでのiPhoneはワイヤレス充電機能を備えていましたが、他のデバイスへの電力供給は行えませんでした。しかし、最新のリークによると、Appleは7.5Wの出力でリバース充電を可能にする技術を試しているとされ、特にAirPodsなどのアクセサリ充電に役立つ可能性が指摘されています。

過去にもiPhone 12やiPhone 13でリバース充電が実装されるとの噂がありましたが、結局実現には至りませんでした。Appleが特許を取得していたこともあり、技術的な準備は進められていたと見られますが、実際の搭載は見送られてきました。今回のiPhone 17 Proでこの機能がついに実現するのか、それともまた幻に終わるのか、今後の続報が待たれます。

iPhone 17 Proでテスト中のリバース充電機能 具体的な仕様とは

iPhone 17 Proに搭載される可能性があるリバース充電機能は、スマートフォンの背面を利用して他のデバイスに電力を供給する技術です。Weiboのリーカー「Setsuna Digital」によると、Appleはこの機能をテストしており、7.5Wの出力でワイヤレス充電が可能とされています。これはiPhone 16 ProのQiワイヤレス充電と同等の出力ですが、MagSafeの25Wと比較すると控えめな値です。

この7.5Wという出力は、主に小型デバイス向けに設計されていると考えられます。たとえば、AirPodsケースやApple Watchなどのワイヤレス充電対応アクセサリでの使用が想定されます。

特に、外出先で電源が確保できない場合に、iPhoneのバッテリーを使って他のデバイスを充電できる点は利便性が高いといえます。一方で、スマートフォン同士の充電やiPadのような大容量バッテリー搭載デバイスへの給電には、現状では不向きといえそうです。

過去のApple製品の設計を考慮すると、このリバース充電機能がソフトウェア面で制限される可能性もあります。たとえば、特定のデバイス間のみで動作する、あるいはMagSafeアクセサリ専用となる可能性があるため、実際の仕様が明らかになるまでは慎重に見守る必要があります。

これまでのiPhoneに搭載されなかったリバース充電 その背景とは

iPhoneのリバース充電機能については、これまで何度も噂されながらも実現には至っていません。実際、iPhone 12のFCC（連邦通信委員会）提出資料では、リバース充電に関する情報が含まれていたものの、製品版ではこの機能が無効化されていました。また、iPhone 13ではワイヤレス充電コイルの大型化が報じられたものの、結局リバース充電は実装されませんでした。

Appleがこの機能を見送ってきた背景には、複数の要因があると考えられます。まず、バッテリー容量の問題が挙げられます。iPhoneのバッテリーは、Androidスマートフォンと比べて相対的に小さいため、他のデバイスを充電する余裕が少ないという課題があります。

また、充電効率の低さも影響している可能性があります。ワイヤレス充電は有線充電と比べてエネルギー損失が大きいため、リバース充電によってiPhone本体のバッテリーが急速に減少することが懸念されます。

さらに、Appleのエコシステム戦略も一因となっている可能性があります。Appleは、MagSafeや専用アクセサリを活用した充電ソリューションを推進しており、他のワイヤレス充電規格と差別化を図っています。リバース充電機能を導入することで、既存のアクセサリとの互換性やMagSafeの価値に影響を及ぼす可能性があるため、これまで慎重に対応してきたのかもしれません。

iPhone 17 Proでリバース充電が実現する可能性と今後の展望

今回のリーク情報が示唆するように、AppleはiPhone 17 Proでリバース充電機能をテストしているとされていますが、実際に搭載されるかどうかはまだ不明です。これまで何度も噂が浮上しながらも実現していないことを考えると、今回も最終的な製品版で機能が削除される可能性は否定できません。

ただし、Appleはリバース充電に関する特許をいくつも取得しており、技術的な準備は進めていると考えられます。特に、スマートフォンケースを利用したリバースワイヤレス充電の特許が登録されていることから、iPhone本体ではなく、アクセサリを介してこの機能を提供する可能性もあります。

仮にiPhone 17 Proでリバース充電機能が搭載された場合、その使い勝手がどのようなものになるのかが注目されます。たとえば、どのデバイスに充電できるのか、MagSafe対応アクセサリのみなのか、充電効率はどの程度なのか、といった点が重要になります。これらの詳細が明らかになれば、iPhoneをより多機能なデバイスとして活用できるようになるかもしれません。今後の公式発表に期待が高まります。

Source：AppleInsider