Appleは近日中にM4チップを搭載した新型iPad Airを発表すると予想されています。M2搭載の現行モデルからの大幅なパフォーマンス向上が期待されるものの、デザインの変更は行われない見込みです。また、M4 MacBook Airとは異なり、数日遅れての発表となる可能性が高いとされています。
業界アナリストMark Gurman氏によると、AppleはM4 MacBook Airを単独で発表し、その後にiPad AirやiPad 11を発表する戦略を取るようです。Apple StoreではM2 iPad Airの在庫が減少しており、新モデルの発売が間近であることを示唆しています。
M4 iPad Airはデザイン据え置き それでも注目される理由

Appleが間もなく発表するM4 iPad Airは、デザイン面での変更がないと予想されています。これまでのiPad Airシリーズでは、大幅なデザイン変更を伴うモデルチェンジは数年に一度に限られており、今回もその流れを踏襲する形になりそうです。しかし、M4チップの搭載により、内部的な進化は見逃せません。
M4チップは、Appleの最新のプロセッサであり、特にAI処理やグラフィック性能の向上が期待されます。M3を飛ばしてM4を搭載することで、iPad Airは大幅な処理速度向上を実現すると見られています。ただし、Appleは上位モデルのiPad Proとの差別化を図るため、一部の性能を制限した「ビンチップ」を採用する可能性も指摘されています。
また、現行のM2 iPad Airの在庫が減少していることが確認されており、これはAppleが新モデルへの移行を進めている証拠と考えられます。デザインの変化がない中でどれほどのパフォーマンス向上が体感できるのか、実際の使用感に注目が集まっています。
M4 MacBook Airとの発表時期のズレ Appleの狙いとは
Appleは、新型M4 MacBook Airを先行して発表し、その数日後にM4 iPad AirやiPad 11を発表すると見られています。これは、過去のiPhone 16eの発表時と似た戦略で、各製品に十分な注目を集めるための動きと考えられます。Appleはしばしば、1つの製品発表に焦点を当てることで、話題を分散させないように調整する傾向があります。
Mark Gurman氏の報告によると、M4 MacBook Airは特別なイベントを開催せず、プレスリリースを通じて発表される可能性が高いとされています。この方法は、ハードウェアの進化がソフトウェアの刷新ほど大きくない場合に採用されることが多く、今回もその流れになると見られています。
M4 iPad AirがMacBook Airとは別のタイミングで発表されることで、ユーザーの関心が薄れるのではないかという懸念もあります。しかし、Appleがこの発表の順番を意図的に決めている以上、それぞれの製品が持つ特長を際立たせる狙いがあると考えられます。
iPad 11はApple Intelligence非対応 高性能化よりも価格優先か
新型iPad 11は、デザイン面で大きな変更がないと予想されています。また、Appleの最新AI技術「Apple Intelligence」は搭載されず、A17 Proチップの採用も見送られる可能性が高いとされています。これは、iPad 11がエントリーモデルとして価格を抑えることを優先しているためと考えられます。
AppleはiPadシリーズを明確にセグメント分けしており、iPad Proはハイエンドユーザー向け、iPad Airはパワフルな性能を求める一般ユーザー向け、iPad 11はコストパフォーマンス重視のエントリーモデルと位置付けられています。今回、Apple IntelligenceがiPad 11で非対応となることで、上位モデルとの明確な差別化がさらに強まることになります。
また、Appleが独自開発した5G C1モデムの採用についても不透明な状態が続いています。Appleは近年、モデムの自社開発を進めていますが、iPadシリーズにこれを投入するかどうかはまだ明らかになっていません。新モデルの正式発表を通じて、こうした仕様の詳細が明らかになることが期待されています。
Source:Wccftech