Phone 16シリーズが発売され、多くのユーザーの手に渡り始めたが、早速いくつかの問題が報告されている。特にディスプレイとカメラに関する不具合が多く、リフレッシュレートの制限や画面フリーズなどが発生。また、カメラアプリの不具合や、耐久性テストでの結果も注目を集めている。
ディスプレイのリフレッシュレート問題
iPhone 16の発売直後から、Proモデルにおけるディスプレイのリフレッシュレートに関する問題が話題となっている。通常、120Hzで滑らかな表示が期待されるこのモデルだが、一部のユーザーからは80Hzまでしかリフレッシュレートが上がらないとの報告が相次いでいる。
この現象は、特にiOS 18のアニメーションが影響していると指摘されており、スムーズなスクロール体験を期待していたユーザーからは失望の声が上がっている。また、この制限は一部の場面でのみ発生し、安定した120Hz表示を得られないケースが多いという。この問題が発生する理由としては、バッテリー消費を抑えるためにAppleがリフレッシュレートを意図的に抑制している可能性も考えられる。
しかし、これが意図的な仕様であるか、または単なる不具合であるかは現時点では不明である。いずれにせよ、この問題は多くのiPhone 16ユーザーに影響を与えている。
画面フリーズの深刻化
iPhone 16では、ディスプレイ周辺のタッチ感度に関連した問題も報告されている。特に、カメラ制御ボタン付近に誤って触れると、画面がフリーズするという現象が多発している。この現象は、RedditなどのSNSで多数のユーザーから指摘されており、Tom’s Guideのテストでもこの不具合が再現された。
このフリーズ問題は、iPhoneのパームリジェクション機能が過剰に働いている可能性が高い。ディスプレイの端に手が触れると、画面が誤って感知され、操作不能に陥るという状況が発生している。この問題を一時的に回避する方法としては、手や指がディスプレイの端に長時間触れないよう注意するしかない。
Appleからの公式な修正はまだ発表されていないが、今後のiOS 18アップデートで修正される可能性が高い。
カメラアプリの動作不良
iPhone 16シリーズに搭載されているカメラは、期待に反して動作不良が報告されている。特に、カメラアプリを起動した際に画面が真っ黒になり、映像が表示されないという不具合が発生している。ユーザーはアプリを一度閉じることで一時的に問題を解決できるが、その後、他のアプリも動作が鈍くなることがあるという。
また、動画撮影中にカメラがフリーズする、もしくは撮影が開始されないという報告も複数上がっている。これらの不具合に対して、リセットや再起動が推奨されているものの、根本的な解決には至っていない。
さらに、新しく導入されたカメラ制御ボタンの感度が非常に高く、意図せずにズームインやズームアウトが発生することも問題視されている。この操作性の課題は、カメラの使い勝手に大きな影響を与えており、改善が求められている。
耐久性とドロップテストの結果
iPhone 16の耐久性に関しては、複数のYouTuberやメディアによってドロップテストが実施されている。その結果、iPhone 16 Proは4回の落下で使用不能になるという結果が出た。一方で、前モデルであるiPhone 15 Proは、12回の落下テストに耐えたことから、新モデルは耐久性の面でやや劣っている可能性が指摘されている。
この耐久性の差は、iPhone 16のベゼルがより薄くなっていることが原因と考えられている。これにより、衝撃を吸収するクッションが少なくなり、落下時のダメージが大きくなるのではないかとの見解が出ている。
しかし、別のテストでは、iPhone 16の新しいセラミックシールドが前モデルよりも優れているという結果もあり、特にディスプレイの割れが少なくなっていることが確認されている。耐熱性能に関しても改善が見られ、長時間の使用でもパフォーマンスが安定している点は評価されている。