Appleは、最新のM4チップを搭載した新型MacBook Airを2025年初頭に発売する予定です。 デザインは現行モデルと大きく変わらないと予想されていますが、M4チップの導入により、パフォーマンスの向上が期待されています。

また、外部ディスプレイのサポートが強化され、複数のディスプレイを同時に使用できる可能性があります。 価格は、13インチモデルが164,800円、15インチモデルが198,800円からと予想されています。 さらに、将来的にはOLEDディスプレイの搭載も噂されていますが、実現は2029年以降と見られています。

M4チップの進化で期待されるパフォーマンス向上

M4 MacBook Airの最大の注目ポイントは、新たに搭載されるM4チップです。M4チップは、Appleの独自開発プロセッサの最新世代であり、先代のM3チップと比較してさらなる性能向上が期待されています。特に、Neural Engineの強化により、機械学習処理やAI機能のパフォーマンスが大幅に向上すると予測されています。

また、M4チップは10コアCPUと10コアGPUを搭載するとみられており、M3と同等の基本構成ながら、アーキテクチャの最適化により、より高い効率で動作すると考えられます。特にグラフィックス処理において、レンダリング速度や動画編集の快適さが向上する可能性があります。メモリ帯域幅も100GB/sから120GB/sに向上するとの予測があり、大容量のデータ処理にも強くなりそうです。

ただし、M4チップはM3と同じ3nmプロセスを採用すると考えられており、M2からM3への移行ほどの劇的な進化はない可能性があります。とはいえ、各種の最適化によりバッテリー持続時間の向上や発熱の低減が期待されるため、特にモバイル用途での使い勝手は向上するでしょう。

外部ディスプレイの制約が緩和される可能性

M3 MacBook Airでは、外部ディスプレイを2台接続するには本体のディスプレイを閉じる必要がありました。この仕様は一部のユーザーにとって不便な点でしたが、M4 MacBook Airではこの制約が取り払われる可能性があると報じられています。

M4チップを搭載したMacBook Proでは、より高解像度・高リフレッシュレートの外部ディスプレイを2台同時に使用できるようになったことから、MacBook Airでも同様の改善が見込まれます。

これが実現すれば、ノートPCを開いたままでも、外部ディスプレイを2台使用できるようになります。特に、デュアルディスプレイ環境での作業効率を求めるユーザーにとっては、大きなメリットとなるでしょう。

とはいえ、MacBook AirはMacBook Proほどの拡張性を備えているわけではなく、USB-Cポートの数や帯域幅の制約から、性能の高い外部ディスプレイを同時に2台接続する際には、何らかの制約が残る可能性もあります。例えば、リフレッシュレートや解像度に一定の上限が設けられる可能性も考えられます。

OLEDディスプレイの導入はまだ先の話

AppleがMacBookシリーズにOLEDディスプレイを導入する計画があるという噂は以前からありました。特に、より鮮明な色表現や省電力性能の向上を狙い、OLED化は必然の流れと考えられています。しかし、最新の情報によると、その導入時期は当初の2027年予定から2029年以降に延期されたようです。

OLEDディスプレイは、従来の液晶(LCD)に比べて黒の表現力が高く、より鮮明なコントラストを実現できます。これにより、映像鑑賞やデザイン作業において、より没入感のある表示が可能となります。また、OLEDは消費電力が低いため、バッテリー持続時間の向上にも寄与すると考えられています。

ただし、OLEDの製造コストや耐久性の問題が解決されるまで、AppleがMacBook Airに採用するのは難しいかもしれません。特に、画面の焼き付き(長時間同じ画像を表示した際に残像が発生する現象)への対策が重要となるでしょう。そのため、次世代MacBook AirにOLEDが搭載されることは期待しつつも、すぐには実現しないと考えるのが妥当かもしれません。

Source:Digital Trends