2025年にAppleが新型iPhone SE 4を発表すると予想されています。SEシリーズは、手頃な価格でiPhoneのエコシステムに参加できるモデルとして人気ですが、今回の第4世代ではデザインや機能に大きな変更が加わる見込みです。

リーク情報によると、iPhone SE 4はiPhone 13や14に近いデザインを採用し、ホームボタンが廃止される可能性が高いとされています。ディスプレイはOLEDに変更され、USB Type-Cやアクションボタンなど最新の要素も加わるかもしれません。一方、カメラは単眼のままで、最新のiPhoneシリーズと比べてシンプルな構成になりそうです。

価格は従来のSEシリーズよりも高くなると予想されており、約499ドルに設定される可能性があります。発売時期は2025年3月が有力視されており、Appleが正式に発表する内容に注目が集まっています。

新デザインの採用でSEシリーズの方向性が変わる?

iPhone SEシリーズは、過去にiPhone 5sやiPhone 8の筐体を再利用する形で発売されてきました。しかし、2025年のiPhone SE 4では、従来のSEシリーズとは異なり、iPhone 13やiPhone 14に近いデザインが採用されると見られています。これは、AppleがSEシリーズを単なる低価格版ではなく、より現代的なデバイスへと進化させようとしていることを示しているかもしれません。

新デザインの特徴として、ホームボタンが廃止され、ノッチ付きのフルスクリーンディスプレイが導入される可能性が高まっています。これにより、Touch IDではなくFace IDが搭載されると考えられます。これまでSEシリーズを愛用してきたユーザーにとっては、指紋認証がなくなることに戸惑いを感じるかもしれませんが、最新のiPhoneと同じ操作性を得られるメリットもあります。

Appleがこの変更を行う理由として考えられるのは、製造コストの削減や、より統一されたiPhoneラインナップを目指している点です。

既存のデザインを再利用することでコストを抑えつつ、最新のiOS機能をフルに活用できる端末としてSEシリーズを進化させていく流れが見えてきます。ただし、これにより価格が従来よりも上昇する可能性があり、これまでの「手頃な価格で買えるiPhone」としての位置づけが変わるかもしれません。


カメラ性能は控えめ?ミッドレンジスマホの中での立ち位置

iPhone SE 4のカメラは、48MPの単眼レンズになると予想されています。これは、近年のスマートフォン市場では珍しくなりつつあるシングルカメラ仕様です。最近のミッドレンジスマホでは、デュアルカメラやトリプルカメラが主流となっているため、この点を不満に思うユーザーもいるかもしれません。

Appleはこれまで、SEシリーズでは最先端のカメラ技術よりも基本的な撮影性能を重視してきました。今回も、処理能力の高いA18チップの搭載により、AIを活用した画像処理の強化が期待されます。ナイトモードやスマートHDRなど、ソフトウェア面での改良が進めば、シングルカメラでも十分な写真撮影が可能になるでしょう。

しかし、ライバル機種と比較すると、シングルカメラであることが競争力の低下につながる可能性もあります。特に、ポートレート撮影や超広角撮影を重視するユーザーにとっては、他のミッドレンジスマホの方が魅力的に映るかもしれません。その一方で、iPhoneの写真・動画品質はソフトウェアの最適化が優れているため、単眼でも他のスマホと比べて遜色ない仕上がりになる可能性があります。


価格上昇の影響は?SEシリーズの「コスパ」は維持されるのか

iPhone SE 4の価格は、過去のSEシリーズと比べて高くなる可能性が指摘されています。これまでのSEモデルは429ドル前後で販売されてきましたが、最新の情報では499ドル程度になると予想されています。価格上昇の理由としては、OLEDディスプレイの採用や、最新のA18チップの搭載、USB Type-Cへの移行などが考えられます。

従来のSEシリーズは、「手頃な価格でiPhoneを持てる」という点が最大の魅力でした。しかし、価格が上がることで、その「コストパフォーマンス」がどう評価されるかが注目されます。特に、Androidのミッドレンジモデルと比較すると、同じ価格帯でより高性能なカメラや120Hzリフレッシュレートのディスプレイを搭載した端末も多く存在します。

そのため、iPhone SE 4が499ドルで販売される場合、ユーザーがどこまでiPhoneのブランド価値やiOSのエコシステムを重視するかがポイントになるでしょう。

ただし、Appleは過去にも価格上昇を伴うモデルチェンジを行っており、iPhone 12 miniやiPhone 13 miniなど、コンパクトなiPhoneを求める層が一定数いることを考えると、SE 4も一定の需要が見込まれます。特に、コンパクトでシンプルなスマホを求めるユーザーにとっては、価格が上がったとしても魅力的な選択肢になる可能性があります。Appleがこの価格設定をどう正当化するのか、正式な発表が待たれます。

Source:YTECHB