AppleはiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoia、watchOS 11のリリースに伴い、Apple Mapsに新たな機能を導入した。これにより、ユーザーは国立公園でのハイキングルートの探索やカスタムウォーキングルートの作成が可能となり、よりパーソナライズされた旅を楽しむことができる。

また、更新された検索機能により、興味のある場所を簡単に見つけ、比較することができる。新たな「Places Library」では、保存した場所やカスタムルートを管理し、個人メモを追加することが可能だ。

米国国立公園のハイキングコースを一望

Apple Mapsは、米国の国立公園でのハイキングルートを豊富に揃えた新機能を導入した。これにより、ユーザーはメイン州のアカディア国立公園からカリフォルニア州のヨセミテ国立公園、アラスカ州のデナリ国立公園まで、数千ものハイキングコースを簡単に探索できる。ルートの種類、距離、標高などのフィルター機能を使って、自分に最適なハイキングルートを見つけることが可能である。

さらに、オフラインでも利用できるように、ルートを事前にダウンロードすることができ、特に携帯電波の届かない場所での冒険に役立つ。Apple Watchと連携することで、リアルタイムのナビゲーション機能を活用しながら、安全かつスムーズにハイキングを楽しむことができる。これにより、Apple Mapsは単なるナビゲーションアプリにとどまらず、アウトドア愛好者にとって欠かせないツールへと進化した。

この新機能は、米国内の国立公園だけでなく、全米の自然保護区や景勝地でも利用可能で、観光地探索の新しい形を提供している。

カスタムウォーキングルートで個別の旅を計画

Apple Mapsの新しい機能により、ユーザーは自分だけのウォーキングルートを作成することができる。これにより、都市部での長距離散歩から自然保護区でのハイキングまで、自分の好みに合わせたルートを自由に設定できるのが特徴である。このカスタムウォーキングルートは、携帯電話の電波やWi-Fiが届かない場所でも、Apple Watchを通じてアクセス可能で、安心して探索を続けられる。

ルートは地図上に保存され、個々のニーズに応じてカスタマイズが可能である。さらに、ナビゲーション機能が一体化されているため、リアルタイムで方向指示を受けながら目的地へ向かうことができる。これにより、迷うことなく目的地にたどり着くことが可能だ。

Apple Mapsは、単なる観光ガイドとしてだけでなく、日常の運動や健康維持のためのツールとしても利用できる。カスタムルートを作成することで、新しい街や風景を発見しながら、より充実した時間を過ごせるようになっている。

お気に入りの場所を管理する新しい「Places Library」

Apple Mapsに新たに追加された「Places Library」機能により、ユーザーはお気に入りの場所やカスタムルート、国立公園のハイキングコースを一元管理できるようになった。この機能は、場所ごとに個人的なメモを追加したり、訪れたい場所を一覧にまとめたりすることで、旅の計画や日常生活に役立てることができる。

また、ユーザーはApple Mapsガイドや保存した場所をライブラリ内に整理でき、次回の旅行や外出の際にすぐにアクセスできる。この機能は、観光地を訪れる際やレストランを探すときに特に便利である。メモ機能を活用すれば、次回訪れたときに役立つ情報を簡単に追記でき、旅行のプランニングがよりスムーズになる。

「Places Library」は、iPhone、iPad、Macで利用可能であり、異なるデバイス間でもデータが同期される。これにより、外出先でも自宅でも、どこからでもお気に入りの場所やルートに簡単にアクセスできるのが魅力だ。

強化された検索機能で理想の場所を瞬時に発見

Apple Mapsは、検索機能を大幅に強化し、ユーザーが簡単に理想の場所を見つけられるようにアップデートされた。新しい検索機能では、写真、評価、価格帯などを参考にしながら、レストランやカフェ、ガソリンスタンドなどを素早く比較することができる。これにより、ユーザーは複数の場所をチェックし、より精度の高い選択を行うことが可能となった。

また、「ここを検索」ボタンのアップデートにより、特定の地域での場所検索がさらに簡単になっている。たとえば、新しい街を訪れた際に、周辺のカフェや観光スポットを効率よく見つけ出すことができる。検索結果は詳細な情報とともに表示され、地図上でのナビゲーションもスムーズに行える。

この強化された検索機能は、ただ場所を探すだけでなく、ユーザーの体験全体を向上させることを目的としており、これによりApple Mapsは、単なる地図アプリから、日常生活や旅行のパートナーとしての役割をさらに強固なものにしている。